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年間200日出張、そらどまの家・丸谷さん

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きのうは休日ながら、
東京から知人の丸谷博男さんが来札してのセミナーということで
行って参りました。
とはいっても、会場はわが家からほんの2kmほどの近さ。
わたしの庭のような地域に来られていた次第。
飛んで火に入る、じゃありませんが(笑)。丸谷さんお疲れ様です。
丸谷博男さんは、OMソーラーの奥野先生のもとで、
その創成期からいっしょに取り組まれてきた建築家。
最近では、岩手県の大槌町で復興住宅の提案をされるなど、
行動的な活動を展開されています。
わたしどもの「東北の住まい再生」発行、記事掲載などで
つながりが深まっていた建築家です。
OMの理念に惹かれる人って、わたしも含めて同質性があるように思います。
で、そういった復興住宅への関わりの中から、
より高性能で低価格な「パッシブ住宅」への志向が高まり、
「そらどまの家」計画に結実していったようなのです。
端的に言えば、
「呼吸する家」
「総合的な断熱工法」
「調湿性のある材料と工法」
という3つのポイントでの家づくりを提唱しているのです。
その理念としては、まったく異存がない点ばかり。
まぁ意見としては相違点もあるのですが、
その目指している方向性としては、了解可能なのですね。
とくに塗り壁の現代的な再生、ということでは
大いに共感を持てるのです。
塗り壁仕上げは、戦後、「在来工法」という名前の「合理化工法」が
国を挙げて採用されたときに
きれいさっぱりと忘れ置かれていた日本建築の最重要要素。
室蘭工大の鎌田紀彦先生も、この点は指摘されています。
本来、塗り壁が「充填されていた」壁体内が空洞のまま、
その室内側からプラスターボードなどの新建材を張ることで
在来工法というものが、成立していったことは、
その時点の大量に作らねばならないという社会的要請を背景があったとはいえ、
合理化という名目の元に、
日本建築をまったく異質なモノにしてしまったことは事実。
優れた建築性能を有していた技術がそこでいったん収束させられたのは
大きな損失だったと思います。
その塗り壁の「調湿性能」や「放射性能」などを再発見して
現代住宅を進化させたいという思いには共感するものです。

なんですが、ことし65歳という丸谷博男さん。
メールなどでの活発な情報発信と全国、海外を飛び回る行動力
なんと、ことしは年間で200日出張なんだとか・・・。
まことにすごい。
人間の命の使い方、お手本を見るような思いで感嘆しております。
くれぐれも健康をお気遣いください。

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